■「母が亡くなってから、心も手続きもバタバタで…」

40代の主婦・由美さん（仮名）は、母親の急逝後、相続の手続きに追われていました。母の名義だった実家の土地と家を引き継ぐことにしたものの、「相続税っていくらかかるの？免除ってあるの？」と不安が募ります。

税金の話は、なんだか難しくてとっつきにくい…。でも、調べてみると「相続税の免除や控除」があることがわかりました。

■相続税の免除とは？

実は、「相続税」が必ずしも発生するわけではないのをご存知でしょうか？
相続税には基礎控除という仕組みがあり、これによって一定額までは税金がかかりません。

〈基礎控除の計算式〉
3,000万円 ＋（600万円 × 法定相続人の数）

例えば、相続人が配偶者と子ども2人の場合：
3,000万円＋（600万円×3人）＝4,800万円まで非課税になります。

この金額以内であれば、相続税は免除されるのです。

■免除ではなく「控除」があるケースも

完全な免除ではないけれど、大きな控除が受けられる特例もあります。

特に知っておきたいのが、配偶者の税額軽減。
配偶者が財産を相続する場合、1億6,000万円までまたは法定相続分までは相続税がかかりません。

これは「長年家族を支えた配偶者を守る」ための大切な制度です。

■うっかりミスにご注意を

ただし、申告しないと控除が受けられないケースもあります。
「うちは免除されるはず」と思い込んでいて、申告を怠ってしまうと、後からペナルティが発生することも。

少しでも不安がある場合は、税理士などの専門家への相談をおすすめします。

「相続税の免除について」は、家族の未来を考えるうえでとても大切な知識です。
しっかりと情報を得ておくことで、不安を減らし、心の余裕を持って手続きに臨めます。

「私たちのケースではどうなるの？」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
一緒に、あなたとご家族にとってベストな相続の形を見つけましょう。